バイエルンがレヴァンドフスキ移籍で得たもの.。大型補強でチームのムードにも変化が (2ページ目)
監督にとっては腕の見せどころ
一方でドイツ代表ニクラス・ジューレがドルトムントに、フランス代表コランタン・トリッソがリヨンへと移籍。また、フランス代表ベンジャマン・パヴァールも移籍願望があると報じられており、開幕後もまだ少し動きがあるかもしれない。
さて、レヴァンドフスキという絶対的なストライカーが抜けた今、ユリアン・ナーゲルスマン監督はどのようなサッカーを描こうとしているのか。
加入前からドイツメディアがあれこれと予想をしていたのはマネのポジションだ。トップでもいいはずだが、ナーゲルスマンはサイドで起用するのではないかとも言われている。その場合、マネはサネやセルジュ・ニャブリらとポジションを争うことになる。
肝心のマネは、アメリカ遠征に同行したものの、21日のDCユナイテッド戦に出場したあと、アフリカ年間最優秀選手賞受賞のためにモロッコに旅立った。移動による疲労が考慮され、アメリカには戻らずそのままドイツへ。そのため24日のマンチェスター・シティ戦には出場していない。
マネが先発出場したDCユナイテッド戦では、4-4-2の布陣でニャブリと2トップを組み、PKで1得点を挙げると、前半のみで退いている。この日は6-2でバイエルンが勝利しているが、すべての得点を異なる選手が獲っていた。これまでのようにレヴァンドフスキの得点力に頼ることなく、得点源を分散させることができるかもしれないと期待させた。
また、3日後のマンチェスター・シティ戦では3バックでスタート。昨季は不安定さを見せ続けた最終ラインを立て直そうと試行錯誤をしている。この日の3バックはパヴァール、ウパメカノ、リュカ・エルナンデスという昨季からのメンバーだったが、アーリング・ブラウト・ハーランドにゴールを決められ、0-1で敗れている。
いずれにせよこれまでのバイエルンは、レヴァンドフスキという常にセンターフォワードでプレーする選手がいたことで、常にポジションのひとつが固定されていた。それが抜けたことで、攻撃に関してはかなりの変化が見られることになるだろう。マネが毎試合出場することになっても、さまざまなポジションでプレーできるのは大きな違いだ。
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