ボーフム浅野拓磨が背番号11に変更した思い。「寿人さんの存在があって、今の自分につながっている」 (4ページ目)

  • 鈴木智貴●取材・文 text by Suzuki Toshiki
  • photo by Getty Images

歩んだ先にあるカタールW杯

「本当に尊敬する先輩というか、寿人さんの存在があって今の自分につながっているのは間違いないので。自分がもともと好きな背番号11をつけていた選手が偉大だったっていう。これもひとつの縁で、いい背中を見て育ってこられた。自分でも、いいストーリーになってるなって思います(笑)」

 一度は日の丸から遠ざかり、欧州5大リーグからも姿を消した。サッカー選手のキャリアは千差万別であり、何が正しくて何が間違っているのかを端的に言い表すことなどできるはずもない。そんな紆余曲折を経て、浅野は昨季、ブンデスリーガに舞い戻った。今の彼は「"味"のある選手」への階段に足をかけようとしている。

「自分なりの経験の仕方で、サッカー選手としての浅野拓磨っていうのが、いい方向に向かっているのかなって思うんです。どういう選手になるか、どういう経験を積んでどういう力になるかっていうのは人それぞれですけど、俺は俺なりにいい道を歩んできてるかなっていうのは感じます。とりあえずこのシーズン、ワールドカップがあるんで、そこまで全力でやるしかないかなと思います」

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