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奥川雅也がブンデス8得点の今季を振り返る。「短所でなく長所で勝負することができた」 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by picture alliance/ AFLO

意識の部分でゴールへ向かうようになった

――「よく考えている」というのは具体的にはどういうことですか。

「練習からうまくいってないなという時に、やはり自分がこう動いたほうがチームとして機能するかなとか、悩んだり、考えたりはします。試合の部分でやりにくいことも、チームメイトと話します。チームも守備主体というか、守って攻撃で点をとれたらいいという感じなので、攻撃につなげるための守備をどういくのかということは、よく話したりはしますね」

――チームメイトとはドイツ語で話すんですか。

「ドイツ語です。英語は少ししかできないですけど、チームにはドイツ語が喋れない人もいて、そういう時は英語で喋ってもらってそれを理解して、という感じですね。でも、ドイツ語もそれほどできないですよ。早口で言われたら全然わからないし、若者の言葉とかはなかなか難しいんですけど、あまりそういうことは気にならないんですよね」

――?わからないことがストレスにならない?

「やり過ごせるタイプというか......。たぶん、あまりよくないと思うんですけどね。わかるにこしたことはないと思いますし。でも、言いたいことを言って、相手がわかってくれたら、もうそれでいいかなと。サッカーの話なら問題ないですし」

――今季、決定力が上がったと感じたり、得点への意識が変わったりしたことはあるのですか。

「ザルツブルクにいた時から得点というのは意識していて、その時(2019-20シーズン)も公式戦で11点(リーグ戦9点、カップ戦2点)をとっていました。で、昨季はビーレフェルトにレンタルで来たんですけど、その時は守備の役割の部分が多かったので、今季は得点に関わるプレーがしたいということを監督とも話して、監督もそれを理解してくれていたので、前でやらせてもらうことが多くなりました。やはりレベルが高く、結果が求められる世界でチームを助けるためには得点が必要だと思っていました。なので、意識の部分で、ゴールに向かいたいなというのが大きくなったのかなと思います」

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