CLで絶対に外せないFW5選。欧州通の玉田圭司が現地イングランドで感じた凄みとは (3ページ目)

  • PROMOTON 中山 淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi

ベルナルド・シルバ(マンチェスター・シティ)
 ベルナルド・シルバは攻撃的MFとも言えますが、最近はゼロトップやウイングでもプレーするので、FWとして選出したいと思います。

 彼はプレミアリーグのなかでは173cnと身体も小さくて線も細く、どちらかと言えばフィジカルは強くはないほうだと思いますが、その分、相手がコンタクトできない場所にボールを置いているので、ボールをほとんど奪われないのが魅力です。

 個人的には、彼がゼロトップでプレーする時はボールタッチの回数が減ってしまうので、インサイドハーフでプレーするのがいちばん輝くという印象があります。もちろんゴールやアシストが増えてくれば、さらに相手の脅威になるとは思いますが、彼がボールを運ぶだけで周りの選手が楽にプレーできるので、それだけでも驚異的な選手と言えます。

 とにかく、毎試合見ていて楽しい選手なので、今後も注目していきたいと思います。

リヤド・マフレズ(マンチェスター・シティ)
 もうひとりシティから選んでおきたいのが、僕がスタジアムで観戦したスポルティング戦で最も印象的なプレーを見せてくれたマフレズです。

 あの試合で彼が右サイドでロングパスを受けるシーンがあったのですが、その時に見せたファーストタッチがとにかくすごかった。これまでテレビで彼のそういったプレーは見ていましたが、実際に目の前で見ると感動してしまうほどのレベルで、あれをいとも簡単にやってのけてしまうことに彼の凄みを見た気がします。とにかく、ボールの置き所が抜群で、トラップとドリブルがファーストタッチで一体化していました。

 その後にもドリブル突破から決定的シーンを作ったりしましたが、シティの攻撃が停滞している時ほど、あの独特のリズムのドリブルが攻撃に変化を与えてくれるので、この先、拮抗した相手との試合では彼が不可欠な選手になるはずです。ひとつのプレーで局面を変えられるという点で、マフレズを注目5選手のなかに加えておきたいと思います。

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