イタリア代表を襲うW杯予選敗退の恐怖。指揮官マンチーニは「目指すのは優勝」と鼓舞する (4ページ目)

  • パオロ・フォルコリン●文 text by Paolo Forcolin
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa akiko

 観光や経済効果も狙った開催地のカタールにしてみたら、イタリアよりもロナウドに来てもらいたいのが正直な気持ちではないか。そう考えると、ポルトガルの2試合がどちらもホームで組まれていたことにも説明がつくような気がする、というわけだ。
 
 チームを率いるマンチーニは、そういった声に惑わされず自分たちを信じることがカギだという。

「4年前と同じ轍を踏むのではないかという恐怖がないと言ったら?になる。我々も人間だ。しかし、話をもっと最近のウェンブリー(ユーロ決勝戦の会場)から始めよう。私の選手たちは何もなかったところから、誰も信じていなかった優勝を手に入れた。もちろん、それがW杯行きを手に入れる保証にはならない。しかし、そこから自信は生まれてくるはずだ」

 イタリアの目標はあくまでも大きい。

「目指すのは変わらず、W杯での優勝だ。その実現のためにも、この2試合は落とすことができないのだ」

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