ロシアとの関係解消に動くドイツサッカー界。会長候補が洩らした「甘い毒」とは? (3ページ目)
またペータースは、当時からシャルケの内部にはガスプロムとの契約について懐疑的な声が上がっていたことを認めた。
「とはいえ、最終的に私たちが出した結論です。当時はそれが正しかった。長年にわたりこの議論(ロシア企業にスポンサードされること)はサッカーとスポンサーシップだけの話ではなかった。何度も集中的に議論してきた。私は『甘い毒』という言葉を選んだが、お金があるから甘かったんです。でも今日、私たちはそれが毒であることを知っています」
結局、ペータースは最後まで、自分の選択を過ちであるとは認めなかった。そして、この経験を踏まえて、「価値観とお金を天秤にかけなければならない場合、お金のためだけに決断してはいけない」としている。
さて、シャルケには今後、本当に大口のスポンサーは現れるのか。2部に降格した今季、こんな形でさらなる困難が待ち受けるとは思わなかったに違いない。長年にわたり「甘い毒」を吸い込んだ代償はどのように払わされるのだろうか。
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