菅原由勢、オランダ屈指の右SBに成長中。「日本代表は頼んで入る場所じゃない。ポジションは奪うもの」 (4ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO

【必ず日本代表に行ってやる】

「2022年の目標は、公式戦全試合に出場すること。チームとしては、リーグ戦でできるだけ高い順位を取りに行くこと。KNVBカップは優勝を狙いに行く。カンファレンスリーグではヨーロッパをあっと驚かせる成績を残したい。ベスト4まで行けば注目度が上がり、僕自身の価値も上がると思う。

 個人としては、もっと得点・アシストの数字を伸ばしていければ、チームにとっても自分にとってもプラスになる。今は非常に頭のなかを簡潔にしてシンプルにプレーできているので、悪くないという感覚がありますね」

 昨年12月から好調を維持する菅原だったが、1月下旬の中国戦とサウジアラビア戦では日本代表入りを果たすことができなかった。

「代表というのは、『お願いします、お願いします』と頼んで入るものじゃなくて、自分が割り込みに行って、自分でポジションを奪う場所だと思う。そこは常に変わらない。僕自身、なぜ入らなかったというのは、自分の実力が足りなかったからということ。それ以外なにもない。

 毎日、毎試合を無駄にしないように、まずは自分に集中することによって、見えないものにつながっていく。見えていることをしっかりやり続けていけば、見えないことにつながっていくのがサッカーの世界。継続して試合に出続けること、もっと結果を出すことが大事です。

『必ずそこ(日本代表)に行ってやる』という気持ちは毎日持っている。その気持ちを忘れずにやり続けて、あとは自分がどれだけできるか。あとは待つだけですね」

オランダ移籍直後から堂々としていた当時19歳の菅原由勢

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