菅原由勢、オランダ屈指の右SBに成長中。「日本代表は頼んで入る場所じゃない。ポジションは奪うもの」 (2ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO

【月間ベストイレブンにも選出】

---- 今日の採点は「8」でした。

「俺ですか?」

---- チーム内ダントツです。

「ええ? ちょっと(掲載誌を)見せてもらっていいですか。両チームで8はひとりだけじゃないですか。いいですね。こういうのを続けていきたいですね」

---- 今日みたいな0−0の試合でも、オランダ人の記者はよく見てくれましたね。

「シンプルにクロスを上げまくっているからじゃないですか。今週、ベストイレブンあるかな! 嘘です、嘘です(笑)」

 AZ対カンブールの翌日、オランダでは首位攻防戦PSV対アヤックス(2−1でアヤックスの勝利)というビッグゲームがあった。この試合で、アヤックスの右SBヌサイル・マズラウィが決勝ゴールを決めるなど、ハイレベルなプレーを披露した。

 これはもう、マズラウィの週間ベストイレブンは"鉄板"である。しかし、フットボール・インターナショナル誌はマズラウィを左SBのポジションに強引に移動させてまでして、菅原を週間ベストイレブンに選出した。

 さらなる朗報は1月28日に届いた。菅原が1月の『ヨハン・クライフ・ベストタレント賞』と『月間ベストイレブン』の座を勝ち取ったのだ。選出理由を、オランダリーグは下記のとおり説明した。

「菅原は本来、右SBの選手だが、AZのパスカル・ヤンセン監督は彼のことを定期的に右ウインガーとして抜擢している。そのことが年明け最初の試合となったフォルトゥナ・シッタルト戦での1−2の勝利となって報われた。1週間後、菅原は右SBとしてプレーしたが、カンブール相手にスコアレスドローに終わった。

 彼のコンバートは明確にスタッツに反映されている。1月、オープンプレーからのクロスの成功本数(4本)で菅原より勝ったのは、エリ・ダサ(フィテッセ)だけだった。守備面では、菅原のタックル成功回数(5回)とボール奪取回数(19回)は最多だった」

 菅原には、ほかにも光るスタッツがある。今季の出場時間1586分はリーグ4位(チーム2位)。クロスの本数78も同4位。クロスの成功率27%はリーグ3位だ。

2 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る