ドリブル突破以上の価値。相手ボールを奪う役割「ボールウィナー」活躍の歴史 (4ページ目)

  • 西部謙司●文 text by Nishibe Kenji
  • photo by Getty Images

 5バックが急増しているのは、予め5人でラインを編成していればポケット進入を防ぎやすいという事情からだ。4バックの場合は一時的に1人を加える対策がとられていて、そのプラス1としてCBを兼任できるタイプのMFが重宝されている。

 ピエール・エミール・ホイビュア(トッテナム/デンマーク)や、またとくに長身ではないがヨシュア・キミッヒ(バイエルン/ドイツ)などは、こうした一時的にディフェンスラインに入る戦術眼を持ちバランスをとっている。

 現代サッカーのほとんどのポジションがそうであるように、ボールウィナーもまた奪う能力だけでなく、プラスアルファを求められているのだ。

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