「メッシ移籍後のバルサ」に試金石。守備強化路線はバイエルンに通用するか (3ページ目)
開幕から3試合連続失点で、守備の脆弱性は明らか。強豪クラブと対戦した時、その弱さは明瞭に出るはずだ。
また、クーマンが見せるラ・マシアの人材への不信感は、深刻な問題だろう。リキ・プッチ、アレックス・コジャドは一顧だにされず、ペドリ、ユスフ・デミルのように外からとった選手を積極的に登用する。戦闘的チームを作り上げようとしているのだが、これではラ・マシアが道を失う。補強にはお金がいくらあっても足りず、何よりクラブ理念に関わる。
2021-22シーズンのバルサは、プラス・マイナスでいったら、戦力的には完全なマイナスだ。
クラブのずさんな経営のしわ寄せが、現場に及んでいる。ミラレム・ピャニッチには60%の年俸カットを受け入れさせ、トルコのクラブにレンタルさせたが、それでも10億円を支払うことになる。サミュエル・ユムティティ、フィリペ・コウチーニョはほぼ不良債権と化した。これではまともな強化などできるはずはない。
9月14日のチャンピオンズリーグ開幕戦。ポスト・メッシのバルサは、ホームに強敵バイエルンを迎える。一昨シーズン、2-8という歴史的大敗を喫した相手。多くの関係者、ファンはこの数字の重さから、今も立ち上がれていない。いきなり、ひとつの山場となりそうだ。
予想される先発メンバーはGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲン、DFジョルディ・アルバ、ジェラール・ピケ、ガルシア、オスカル・ミンゲサ、MFブスケツ、フレンキー・デ・ヨング、ペドリ、FWコウチーニョ、デパイ、ルーク・デ・ヨングといったところか。
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