監督収入ランキングが示す欧州サッカーはバブル真っ只中という事実 (5ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO


 現状、UEFA(ヨーロッパサッカー連盟)から2シーズンにわたるヨーロッパカップ出場停止処分が下されているクラブとの契約期限が来年6月30日に迫るなか、グアルディオラが契約を延長するかどうかは定かではない。シメオネを抜いてトップに返り咲くためには、他のビッグクラブとの新契約をかわす必要があるかもしれない。

 それとは対照的に、4位にランクされたクロップは、昨年12月にクラブとの契約を2024年6月30日まで延長したばかり。現在はボーナスを含めた推定1650万ユーロ(約20億円)の年棒に加え、ニベアやフィリップスなど複数のスポンサーから収入を得ており、年間収入額は2400万ユーロ(約29億円)に及ぶ。

 リバプールの年間売上額が6億470万ユーロ(約724億円)であることを考えると、チャンピオンズリーグ優勝に導き、現在は悲願のプレミアリーグ優勝が確実視されているクロップには、もう少し高めの年棒を設定してもよさそうなもの。今後は「現在世界ナンバーワン」と評されるクロップの価値がどこまで上昇するかに注目が集まる。

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