監督収入ランキングが示す欧州サッカーはバブル真っ只中という事実

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

 スペインの名門バルセロナが史上初めて年間総売上1000億円の大台を突破した昨今のサッカー界は、いわゆるバブル時代の真っ只中。格差社会のなか、ひと握りの勝ち組ビッグクラブは右肩上がりの経済成長を続けている。

1位に輝いたのは、現役時代に守備的MFとして活躍したこの男1位に輝いたのは、現役時代に守備的MFとして活躍したこの男 そしてその恩恵を受け、たとえばリオネル・メッシ(バルセロナ)、クリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)、ネイマール(パリ・サンジェルマン)といったスター選手たちがケタ違いの年間収入を得ていることは、周知のとおりである。

 しかしながら、そんな勝ち組クラブのアイコンとして稼ぎ頭となっているのは、何も彼らのようなスター選手に限った話ではない。マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ、リバプールのユルゲン・クロップ、トッテナム・ホットスパーのジョゼ・モウリーニョなど、世界の名だたる名監督たちも象徴的存在として、クラブに付加価値を与えてくれる。

 バロンドール(ヨーロッパ最優秀選手賞)を主催するフランスのサッカー誌『フランスフットボール』が、毎年恒例となっている選手と監督の年間収入ランキングを発表した(2019−2020シーズンの基本給、2018−2019シーズンのボーナス、スポンサー契約を含めた広告収入の合計額)。

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