久保建英がゴールで最高評価の輝き。カウンターから見せた大胆さと知性 (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 得点直前、久保は自陣からドリブルで一気にゴール前へ突進している。相手3人を前にしても、少しもひるまなかった。結局、そのうちのひとりにボールをかき出されたが、それが波状攻撃につながっていた。久保が放つ気迫のようなものが、チームに伝播していたのだ。

 結局、久保の得点が決勝点になった。アウエーで負け続けてきたチームに、1-2でシーズン初勝利をもたらした。

「Tirar del carro」

 それはスペイン語で「荷車を引く」という意味から転じ、「先頭に立って引っ張る」という表現になる。リーダーシップを意味する。言わば、勝利をもたらすエースだ。

 久保はマジョルカで、そんな存在になりつつある。

 エイバル戦、マジョルカは5-4-1とも、3-4-2-1とも言えるシステムで乗り込んでいる。トップのクロアチア人FWアンテ・ブディミル、シャドーのコロンビア人FWクチョ・エルナンデスと久保。この3人で違いを示し、あとはしぶとく守りつつ、戦局を動かした。

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