2020.03.08

久保建英がゴールで最高評価の輝き。
カウンターから見せた大胆さと知性

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 3月7日、リーガ・エスパニョーラ第27節、エイバル対マジョルカ戦。マジョルカの久保建英は先発出場し、今シーズン3得点目を決めている。

エイバル戦で決勝ゴールを決めた久保建英(マジョルカ) 77分、マジョルカはサイドバックがインターセプトに成功し、ドリブルで持ち上がると、ディフェンスラインの前にいた久保がパスを受ける。2人のディフェンダーが目の前に立ち塞がったが、利き足ではない右足を迷わず一閃。ボールは相手の足をかすめ、ポスト内側を叩きながら、ゴールラインを越えた。

 カウンターからの得点で、まずは久保が味方の信頼を得ていることが伝わるだろう。次に、左を走る味方を囮に使う豪胆さと知性。そして右足を振り切れる決断に、シューターとしての資質を感じさせた。腰が強く、軸がぶれず、重い球質のボールを飛ばせる技量は、特筆に値する。シュートまでいっても、ふらふらと芯をとらえられない選手は、このレベルでも少なくない。

 そしてなにより、”ゴールの前触れ”も久保自身が作っていた。