バルサ&レアルにワクワク感が喪失。
メッシ頼みや見えない新機軸

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 中島大介●写真 photo by Nakashima Daisuke

 その衰えが目立つメッシをどう活かすか。キケ・セティエンの発想の起点もそこにあるような気がしてならない。前時代的な4-2-2-2もその産物なのかもしれない。

 レアル・マドリードは2017-18シーズン、CL3連覇を達成すると、クリスティアーノ・ロナウドをユベントスに放出。袂を分かった。バルサとの違いを見せた。だが、こちらもそこから先が見えてこない。エデン・アザールをケガで欠くこともあるが、これだという新機軸を打ち出せずにいる。

 サッカーも決していいとは言えない。ヴィニシウス・ジュニオールが可能性を存分に発揮している左サイドはともかく、右は滞りが目立つ。右のサイドハーフは、イスコなのかフェデリコ・バルベルデなのか。前者が作る穴を後者が埋めているという感じだが、あえてバランスを崩してまでイスコを使う価値はあるのか。うまいけれど古典的。ゲームを決定づける力はないと見る。

 このイスコの扱いは、ホームでの第1戦を1-2で落としたCL決勝トーナメント1回戦、マンチェスター・シティとのアウェー戦の見どころでもある。レアルは左のヴィニシウスからしか突破口が見いだせない、まさに片肺飛行の状態が続くようだと逆転は難しい。

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