レアル・マドリードがピンチ。首位攻防のクラシコは大幅にプラン変更 (4ページ目)

  • 高橋智行●文 Takahashi Tomoyuki
  • photo by Getty Images

 そしてバルセロナに勝つためには、ベンゼマの復活が必要だ。クリスティアーノ・ロナウド退団後、チームのエースであることを自覚し得点を量産してきたが、2020年に入ると、出場した公式戦10試合でわずか2ゴールと不振に陥っている。

 それでも、マドリードダービーで決勝点を記録したような勝負強さもある。さらにCLマンチェスター・シティ戦ではレアル・マドリードでのCL100試合目を戦い(通算52ゴール)、クラブの歴史に名を刻んでいる。

 ベンゼマはマンチェスター・シティ戦前、今季が自己のベストシーズンかと問われ、「キャリアの絶頂期かまったくわからない。なぜなら人は常に完璧を目指すものだからね。僕は非常に高いレベルに到達しているが、もっと上に行くチャンスがあるのはわかっているので、より上を目指している」と自分の力に限界がないことを強調した。

 ジダンはシーズン開幕当初、ベイル、ベンゼマ、アザールという強力な3トップで戦うと予想されていた。しかし度重なるアザールの戦線離脱により、新たなオプションを次々に試してきことが、皮肉にもチームの戦い方の幅を広げるきっかけとなっている。

 ジダンがこれまでに試してきたシステムのうち、クラシコに向けていくつかのオプションがある。

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