吉田麻也が移籍熱望。裏にはサウサンプトンが抱えている複雑な事情が (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 在籍8季目のサウサンプトンには当然、愛着がある。今季から給与の1%をクラブが運営する慈善団体に寄付すると発表。ユース出身のMFジェームズ・ウォード=プラウズに次ぎ、2番目に長い在籍年数となった。

 しかし、出番が極めて減っていることから、プロサッカー選手として大きな決断をしなければならない状況になった。契約期間が6カ月未満になったことから、ボスマン・ルール(※)により他クラブとも自由に交渉ができる。吉田は契約満了後に向けて、クラブから打診があればいつでも交渉の席につく準備があるという。

※ボスマン・ルール=所属クラブとの契約満了まで6カ月未満となった選手は他クラブと自由に契約交渉ができるルール。

 2012年のロンドン五輪後に英国南部のサウサンプトンに渡り、8シーズン活躍してきた吉田麻也。新しいチャレンジに移る時がきたと、決意を固めている。

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