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CLラウンド16のビッグマッチの注目点を
欧州サッカーの達人が分析! (5ページ目)

  • photo by Getty Images

中山 いずれにしてもシティは1位通過しているので、第2戦をホームで戦えるわけですから、その試合がある意味で"ペップ・シティ"の集大成的な試合になるでしょうね。個人的には、CLもプレミアも逃すとなれば、ペップは今季で辞任するような予感もします。

倉敷 どちらもべらぼうに人件費の高いチームですから、ラウンド16で負けるわけにはいきません、フロントも熱くなる。いろいろと白熱した試合になりそうです。

 では、ディフェンディングチャンピオン、リバプールに話題を移しましょう。相手はアトレティコ・マドリード。守備のアトレティコに対して攻撃のリバプールという、矛と盾の典型的な構図ですね。

<好調を維持するリバプール。アトレティコは自分たちの戦いに持ち込めるか>

小澤 ただ、現在のリバプールはスキがなさそうですね。国内リーグ戦は無敗で首位を独走していますし、CLで負けたのはグループステージ初戦のナポリ戦だけです。

中山 グループステージの序盤にこの鼎談をした時、リバプールはひとつの形は完成しているけど、戦い方のオプションが少ないことが懸念材料として挙がっていました。だからシーズンを通して勝ち続けるのは難しいのではないかという話で落ち着いたのですが、結局、ここまで圧倒的な強さで連勝街道を突き進んでいます。しかもそれなりにメンバーをローテーションしながら戦っているので、いまのところ息切れしそうな気配もありません。

倉敷 とはいえ、12月にはクラブワールドカップもあったわけですし、以前のレアル・マドリーがそうだったようにシーズン終盤までコンディションを維持するのはたいへんです。ローテーションを組んでもケガは起こり得る。隙のなさそうなリバプールにとって最大の敵はコンディションでしょう。

小澤 同感です。1月もFAカップがありますし、さすがにクラブワールドカップと重なったリーグカップは2軍を出場させて敗退しましたけど、それで過密日程が解消されるわけでもないですから。

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