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レアルで驚異の得点率。久保建英の
ライバル、セレソンでもデビュー (2ページ目)

  • 沢田啓明●文 text by Sawada Hiroaki
  • photo by Eurasia Sport Images/Getty Images

 さらに今回、ロドリゴはセレソンに初招集され、11月15日のアルゼンチン戦と19日の韓国戦でプレーした。それぞれ、後半26分からと後半43分からの出場だった。

 ただ、アルゼンチン戦はセレソンが劣勢で、パスがほとんど回ってこず、一度もボールを持って前を向けなかった。韓国戦は出場時間が短すぎた。ブラジルのメディアは、「今が伸び盛りのロドリゴになぜもっと時間を与えなかったのか」と、チッチ監督を痛烈に批判した。

 ロドリゴは2001年1月9日、サンパウロ郊外のオザスコで生まれた。父親は、国内の中堅クラブで右SBとしてプレーしたプロ選手。歩けるようになると、すぐに父からフットボールの手ほどきを受けた。6歳で地元のアマチュアクラブの下部組織に入り、8歳でサンパウロFCのフットサルチームに入団。10歳の時にサントス関係者の目に留まり、勧誘を受けた。

 当時、サントスではネイマールが大ブレイクしており、ブラジル中の少年が彼に憧れていた。ロドリゴも例外ではなく、「サントスに入ったらネイマールに会えるかもしれない」と考えてクラブを移った。フットサルと並行してU-11の練習に参加した。

 以来、常に年齢より上のカテゴリーに在籍して主力を張った。2017年、16歳でU-17サンパウロ州選手権に出場し、22試合で24得点。U-20を飛び越してトップチームへ昇格すると、ネイマールより3カ月早い16歳10カ月でデビューした。初ゴールは、2018年3月のコパ・リベルタドーレスのナシオナル(ウルグアイ)戦。当時17歳2カ月で、この大会におけるブラジル人選手の最年少得点記録を塗り替えた。

 以後は欧州のビッグクラブからオファーが殺到。最終的にレアル・マドリードとバルセロナの一騎打ちとなったが、昨年6月、ロドリゴが18歳になる今年1月以降にレアル・マドリードへ移籍するという契約を結んだ。

 昨年はサントスでレギュラーとなり、ブラジルリーグで35試合に出場して8得点3アシスト。今年の序盤は4試合に出場して1得点2アシストで、6月にスペインへ渡った。

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