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ユーベとロナウドがまたも記録更新。
その眼中にはCL制覇しかない (2ページ目)

  • パオロ・フォルコリン●文 text by Paolo Forcolin 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 この試合でロナウドは勝利にも大きく貢献した。絶好のボールをマリオ・マンジュキッチへと送り、マンジュキッチはただボールをゴールへ押し込むだけでよかった。ロナウドをマークしていたバレンシアのDFは、まるで催眠術にかけられたように動くことができなかった。彼は自らの手で100勝目をものにしたのだ。

 ロナウドは完璧なるアシストマンだったが、それはこの試合に限ったわけではない。ユベントスに移籍して以来、彼が繰り出した決定的なアシストは7本、決めたゴールは11本になる。つまり、ゴールでもアシストでもチームに貢献しているというわけだ。ちなみに、今季これまでカップ戦、リーグ戦合わせたユベントスの得点は39。実に50%近くにロナウドが絡んでいる計算になる。移籍当初、いつロナウドに初ゴールが生まれるかと、皆がヤキモキしていたのが、今は遠い昔のことのようだ。

 マンジュキッチとロナウドの息は、試合を追うごとに合ってきている。まるでレアル時代のロナウドとカリム・ベンゼマのコンビを見るようで、最近ではマンジュキッチのことを「ベンジュキッチ」と呼ぶ者もいるくらいだ。

 実際、マンジュキッチとベンゼマのプレーには多くの共通点がある。どちらもパワフルで、その巧みなプレーによって相手DFを引き寄せ、ロナウドへのプレッシャーを軽減させ、自由にすることができる。

 ただひとつ残念なことがあるとしたら、それはCL100勝目を、グループリーグ首位通過確定で祝えなかったことだろう。水を差したのはマンチェスター・ユナイテッド。ヤング・ボーイズと0-0で引き分けそうだったところを、アディショナルタイムにマルアン・フェライニがゴールし、辛勝したのだ。これにより、首位決定はグループリーグの最終戦に持ち越されることになった(最終戦はヤング・ボーイズ対ユベントス、バレンシア対マンチェスター・ユナイテッド)。

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