GK史上最高額! チェルシーが獲得した「100億円の男」ケパとは? (3ページ目)
実はそのポテンシャルの高さを評価され、今年1月にはレアル・マドリード移籍が内定していた。ところが、ジネディーヌ・ジダン監督(当時)の反対によって破談に。それは正GKケイロル・ナバスへの信頼を示すためだった。
ケパ本人は相当なショックを受けたようだが、その悔しさもGKとしての厚みとしている。その証拠に、レアル・マドリードとのアウェーゲームはビッグセーブを連発。1-1の引き分けに持ち込む大活躍で、その価値を高めた。
ケパはチェルシーで活躍できるのだろうか?
プレミアリーグはリーガ・エスパニョーラよりも、単純なクロスボールの攻撃が増える。接触プレーが多く、ゲームリズムも異なる。戸惑うことが多いはずで、バルサからマンチェスター・シティに移籍したチリ代表GKクラウディオ・ブラーボは苦しんでいる。
しかし、ケパはさほど苦にしないのではないか。バスク地方のプレースタイルは、スペインのなかではプレミアリーグにやや近い。「アスレティック」という英語名表記にあるように、伝統的に英国の影響を受けており、激しいプレーに対する免疫はある。そもそも、空中戦の展開が多いのだ。
「チェルシーのようなクラブが、自分に期待してくれたことを誇りに思う。このクラブの勝ち取ったものやそれを支える町に、大いに惹かれた。自分の人生にとって、大きな決断になった」
ケパはチェルシー入団に際し、決意を新たにしている。入れ替わるように、ベルギー代表GKティボー・クルトワはチェルシーからレアル・マドリードに移籍した。これからGKの玉突き移籍が始まるともいわれている。
スペインの若きGKが、100億円の価値を示すのはこれからだ。
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