香川真司、W杯初戦に照準。
3カ月ぶり復帰も、代表入りに自信ありげ (3ページ目)
ブラジルW杯からの4年間、香川はマンチェスター・ユナイテッドからドルトムントに戻り、ユルゲン・クロップ監督時代には最下位になる経験もした。トーマス・トゥヘル、ペーター・ボス、ペーター・シュテーガーとめまぐるしく監督が代わり、チームメイトの出入りも激しかった。その一方で2月の負傷直前までの香川は、自ら「キャリアでも一番いいパフォーマンスを出せたんじゃないか」と認めるほど、好調だった。
この間、一番大事だったのは意志の強さだったと言う。
「本当にタフな4年でしたし、あっという間でした。新しいシーズンごとに新しい監督でしたし、その集大成として、(今季は)すごくいい状態にあるんじゃないかと肌で感じられたので、1年、1年がムダな年はなかった。でも、それを証明するのは、結局はW杯。いくら口でいいことを言っても、結局、僕たちはそこで評価されるから」
W杯のメンバー選考に漏れることなど、微塵も念頭にないようだ。今は6月19日にだけ照準を合わせている。
「(かつてドルトムントのチームメイトだったポーランドのエース)レバンドフスキじゃなくて、初戦のコロンビア戦ですよね。これからまだ1カ月あるので、しっかりトレーニングして。テストマッチもありますから。十分問題ないと思っています」
とりあえず復帰は果たしたものの、メンバーに入るのか、W杯で本当に戦えるのかは、まだまだ予断を許さない。香川にとって、勝負の1カ月が始まる。
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