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プレミア対決、決勝再現など注目の
準々決勝を、CLの達人3名が占う (4ページ目)

  • photo by Getty Images

小澤 もちろんダービーで勝ちたい気持ちもあるでしょうけど、ペップにしてみればそこで優勝を決めなくてもいずれ決まるのは間違いないので、無理して勝負しない可能性もあるのではないでしょうか。

中山 確かにシティの選手層を考えれば、それなりにローテーションを組むこともできますしね。逆にリバプールはジョー・ゴメスとエムレ・ジャンが負傷中で出場が微妙なうえ、控えの人材にそれほど余裕はありません。

 右サイドバックはトレント・アレクサンダー=アーノルドが起用されるでしょうが、中盤の3人はジョーダン・ヘンダーソン、ジョルジニオ・ワイナルドゥム、ジェイムズ・ミルナーなのか、あるいはアレックス・オックスレイド=チェンバレンやアダム・ララーナを使うのかなど、クロップが少ない駒をいかにして有効活用するのか、要注目です。

倉敷 一方シティは負傷により長期離脱しているバンジャマン・メンディが第2戦に間に合うかもしれません。故障者が相次いだ左サイドバックは本来中盤のファビアン・デルフやオレクサンドル・ジンチェンコがよくカバーしてきましたが、メンディがこのタイミングで復帰すれば良い感じのエピローグも待っていそうです。とにかく先制点ですね、シティは今季の公式戦で先制したゲームの勝率は9割を超えています。

 では、次にユベントス対レアル・マドリーのプレビューです。前回、この対戦は両監督によるかなり戦術的な戦いになる、と予想したわけですが、細かいところも見ていきましょう。

 国内の事情ですが、ラ・リーガのカレンダーもプレミアと同様、ダービーマッチを組んでいます。デルビ・マドリレーニョは3位アトレティコをポイント4差で追いかけるレアル・マドリーがトリノで戦った後に、中4日でホームゲームです。勝てば1ポイント差、色気も出そうな数字です。

 一方のユベントスは2位ナポリに4ポイント差をつけた首位の状態で第1戦を戦い、週末はもはや降格が濃厚な最下位のベネベント戦。ベネベントが必死でもここは勝負にならないでしょう。国内の事情をおふたりはどう分析されますか?

小澤 マドリーはもう優勝の可能性はないので、そこはジダンも割り切ってローテーションを組むと思います。ジダンにとっては、CLだけが唯一残されたタイトルですし、そこに全力を注ぐでしょうね。

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