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プレミア対決、決勝再現など注目の
準々決勝を、CLの達人3名が占う (3ページ目)

  • photo by Getty Images

倉敷 アンフィールドのゲームは守りの固いシティにとって、全ての公式戦においての今季最多失点試合であり、4-3という激しい打ち合いの末にリバプールが勝利しました。ただ得点の取り合いに持ち込めば強いリバプールが4-1とリードしたあと、終盤にシティが2点を返し、同点で終わってもおかしくない展開でした。去年9月9日のファーストマッチはホームのシティが5-0で大勝していますが、マネが早い時間に退場した試合だったのであまり参考にならないでしょう。

 シティ相手でも4点取れるリバプールの攻撃力を封じる方法はあるか? 例えば3月10日にマンチェスター・ユナイテッドが見せた戦い方はどうでしょう。モウリーニョのアプローチはリバプールのアタッカー達を攻撃センスのあるディフェンダーにマンツーマンでマークさせるもので、サラーをヤングが見事に消してみせたのは驚きでした。この戦術を採用しますかね?

「サッカーはエキサイティングでなければつまらない。エンターテインメントだ」というクロップのメッセージにペップのシティが今回の大舞台でどう向き合うか興味深いです。

中山 僕は、ペップもそれにしっかり乗っかって戦うと思いますし、そういう指導者だと見ています。だからこのリバプール戦で、「自分もサッカーのエンターテインメント性を追求している。そこはモウリーニョとは違うよ」という彼の志みたいなものを示してくれるのではないでしょうか。これは個人的な願望でもありますが、世界中のサッカーファンがこの試合を見守る中で、それこそ勝敗よりもサッカーの面白さを両チームが追求している姿を見せてほしいです。

倉敷 悩ましいのは第1戦と第2戦の間に共にダービーマッチがあることです。シティはマンチェスター・ダービーに勝てばプレミア優勝が決まる。ライバルをホームで叩いて優勝を決めるシチュエーションは何よりもファンが望む光景です。モウリーニョはあらゆる策を講じて阻止にかかるでしょうが、ペップにとって得るものは大きい。

 一方、マージーサイド・ダービーをエバートンと戦うリバプールはアウェーですが、考えることはシンプルですし、メディアの騒ぎ方も比較すれば小さいでしょう。ダービーは第2戦に何かしらの影響を与えそうですね。

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