レアルが「バルサ風味のサッカー」で
PSGを撃破。CL3連覇に近づく (4ページ目)
CLの決勝トーナメントで強者と対戦し、したたかな戦いができずに、トーナメントの舞台から消えていくというパターンを何年も繰り返す姿が、哀れに見えて仕方がない。フランスでは断トツのナンバーワン。だが近年のCLではベスト8が最高位。このギャップを解消するのは簡単ではない。お金では解決できない問題かもしれない。
一方、レアル・マドリードは3連覇に向けて視界良好だ。なにより、もはや国内リーグで優勝を狙わずに済む利点がある。国内リーグでテストを重ね、本番(CL)に臨むというパターンを成立させることができる。
スタイル的にも方向は見えたはずだ。ベイル、ルーカス・バスケス、マルコ・アセンシオ等のサイドアタッカーをフィーチャーしたサイド攻撃重視型。これは、バルサの伝統であると同時に、最近のバルサが忘れたサッカーでもある。
バルサが忘れたバルサらしさを、気がつけば備えることになったレアル・マドリード。CLでは、スペインリーグで首位を走るバルサより、断然優位な位置に立ったように見える。
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