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バルサ完勝のクラシコ。
3人のリーガ達人がマドリーの問題点を斬る (3ページ目)

  • photo by Getty Images

中山 ジダン監督は現役時代から常にチャンピオンの道を歩んできた人なので、バルベルデ監督のように試合を見て細かくどうこうしようなんていうことは、たぶんできないんでしょうね。その代わりに選手を気持ちよくプレーさせることに非凡さがあるわけですけど、こういう展開になるとその脆さが露わになってしまう。

倉敷 さらに言えば、失点後の選手交代も遅かったと感じました。特にバルサよりも明らかにマドリーの方がベンチに控えていた駒が豊富だったわけですから。

小澤 最初の失点から2失点目まで約10分はあったので、勝たなければいけないという立場からすれば、そこで選手交代をするべきでしたね。

倉敷 その失点前のシーンで、マルコ・アセンシオとガレス・ベイルが準備をしていましたね。でも、その直前の63分にダニエル・カルバハルがハンドを犯してPKを与え、退場処分になった。そこで2枚代えを一度取りやめて、先にベンゼマに代えて右SBにナチョを投入する羽目になったわけですけど、結局はそれも後手の采配といえるでしょう。それと、前半のキーマンだったコヴァチッチも、先制点を奪われてから完全に消えていました。

中山 運動量が落ちていたし、もはやメッシのマーカーとしても役に立っていませんでしたね。2失点目につながる場面でも、メッシと接触して倒れていたので、代わりにカゼミーロが自分のポジションを空けてプレッシャーをかけに前に出て行ったわけです。で、ボールがメッシに戻ってきた時にコヴァチッチは立ち上がっていたんですけど、メッシとの距離が開いていて、そのままドリブルを許してチャンスを作られてしまいました。

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