福田正博が予想。ロシアW杯
「日本のH組以外」で番狂わせがあるのは? (2ページ目)
大会を盛り上げたい開催国のロシアは、ウルグアイ戦を乗り切ればグループAを突破する可能性は高まる。しかし、その先に待っているのはスペインか、昨夏のEUROを制したポルトガル。どちらかといえば、クリスティアーノ・ロナウドという絶対的エースはいるものの、チーム総合力で若干劣るポルトガルのほうが勝ち目はありそうだが......。自国ファンの声援で、どこまで実力差を埋められるかといったところだろう。
グループB同様に2強が順当に突破しそうなのは、イングランドとベルギーが入ったグループGだ。
欧州予選では無類の強さを発揮しても、本番になるとその強さを発揮できず、近年はW杯だけでなくEUROでも冴えない結果に終わっているイングランドだが、今のチームは決勝トーナメントをある程度のところまで勝ち上がる可能性を秘めているといえる。
すべてのポジションで目立った穴がなく、主将のジョーダン・ヘンダーソンのようにチームの柱になる選手もいて、ハリー・ケイン、デレ・アリ、マーカス・ラッシュフォード、ダニエル・スタリッジが揃うアタッカー陣は層が厚い。なかでも、プレミアリーグのトッテナムでゴールを量産するハリー・ケインが、欧州予選で何度もチームを救った決定力を発揮すれば、"サッカーの母国"の躍進は大いに期待できる。
一方のベルギーは、ロメル・ルカク、エデン・アザール、ケヴィン・デブライネ、ティボ・クルトワなど、タレントの豊富さではイングランドを上回っている。しかし、それぞれのよさを"足し算"してチーム力にできなければ勝利につながらないのが、サッカーの難しさであり奥深さでもある。ロベルト・マルティネス監督や、アシスタントコーチのティエリ・アンリが、どのようにチームをまとめ上げるのかに注目したい。
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