W杯で対決か。香川真司とレバンドフスキ、2人の7年後を分けたもの
「ブンデスリーガのナンバーワンストライカーといえば?」と聞かれたら、多くの人がロベルト・レバンドフスキの名前を挙げるのではないだろうか。今季もリーグ戦15試合で14得点と、得点ランキングのトップに立つ。その彼が、日本がロシアW杯で対戦するポーランドのエースだということは、組み合わせの抽選以降、各メディアでしつこいほど報じられている。
ドルトムントで2シーズンをともに過ごした香川真司とロベルト・レバンドフスキ 2014年、バイエルン・ミュンヘンに加入したレバンドフスキは、そのシーズンは17得点。その後の2015~16、2016~17シーズンは連続で30得点を挙げ、驚異的な得点力でエースの座に定着した。
バイエルンの場合、例えばレアル・マドリードのクリスティアーノ・ロナウドやバルセロナのリオネル・メッシのように、スーパースターの存在がそのまま戦術に直結するようなサッカーをするわけでない。攻撃を個人に任せることはないし、守備も当然のように11人で行なう。さらにバイエルンにはトーマス・ミュラーを筆頭に、フランク・リベリ、アリエン・ロッベン、ハメス・ロドリゲス、アルトゥーロ・ビダル、キングスレイ・コマン......と、得点を奪える選手はいくらでもいる。そんななかでの30得点が、逆にレバンドフスキの能力の高さ、存在の大きさを際立たせるのだ。
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