乾貴士「情けない」。
日本人リーガ出場記録更新もバルサに完敗 (2ページ目)
乾には、そんな相手に対してもすばらしいパフォーマンスを見せることが期待されたが、2チームの間にある力の差がその期待を打ち消していく。ネイマール、アルダ・トゥランら、ドリブルで局面を打開できる選手を中心にバルセロナが攻撃を仕掛けるため、ボールを奪っても、乾のいる左サイドへとボールは簡単に運ばれることがない。
「ボールを回してくれ」
乾はこの試合、手をあげて何度も味方に向けてアピールをした。だが、その思いは簡単に実ることはなかった。また、ボールを受けても乾の実力を認めている相手クラブは数的優位な状況を作り出し、日本人MFが自由なプレーをすることを許さなかった。
その象徴的なプレーが63分のシーンだ。セルジ・ロベルトと対峙した乾の前にはサポートとしてデニス・スアレスが現れ、1対2の状況を作り出してエイバル背番号8のエリア内への侵入を許さなかった。
「ゴールにつながるプレーは常に考えていることですし、求められているものでもあるので。それができていないのは自分の実力不足だし、情けないところがある。次の試合も出られるかどうかは本当に分からないので、練習からやっていくしかありませんし、試合に出たらしっかり結果を出せるように頑張っていきたい」
2 / 3