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Jリーグ1チームの総年俸より上。
欧州サッカー監督の年俸トップ10 (3ページ目)

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi photo by Getty Images

4位:アーセン・ベンゲル/アーセナル

 1996年夏からガナーズ(アーセナルの愛称)を率いる66歳のフランス人監督は、2014年5月にクラブとの契約を3年間延長し、年俸830万ポンド(約10億8000万円)を受け取っている。リーグタイトルには10年以上手が届かずにいるものの、チャンピオンズリーグでは17シーズン連続で本戦に出場し続けており、そのボーナスも含まれているという。

 現行契約は今季終了までとなっており、ここ数年のトロフィーの少なさから変化を求める者と、自発的かつ攻撃的なスタイルを植え付けた功績を讃えて続投を望む者と、サポーターの間でも意見が分かれている。今季、自身とクラブにとって2度目のチャンピオンズリーグ決勝にたどり着き、チームに初の栄光をもたらすことができれば、間違いなく契約は延長されるはずだが、現在のアーセナルには至難の業と言わざるをえない。

5位:ユルゲン・クロップ/リバプール

 香川真司の欧州での最初の恩師としても知られる49歳のドイツ人指揮官も高収入を手にしている。昨年10月にレッズ(リバプールの愛称)の監督に着任すると、情熱的な指導でチームを蘇らせ、リーグカップとヨーロッパリーグで準優勝。惜しくもトロフィーは逃したものの、アメリカ人オーナーのハートは鷲掴みにして、今夏に早くも契約を延長した。年俸は750万ポンド(約9億7500万円/一部報道では700万ポンドとも)に増額され、契約期間は驚きの6年間。このレベルの監督としては異例の長期契約は、フロントからの揺るぎない信頼の証である。

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