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Jリーグ1チームの総年俸より上。
欧州サッカー監督の年俸トップ10 (2ページ目)

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi photo by Getty Images

2位:ジョゼ・モウリーニョ/マンチェスター・ユナイテッド

 53歳のポルトガル人新監督の基本給は前任者ルイ・ファン・ハールの給料のおよそ2倍にあたる1000万ポンド(約13億円)、と英国各紙は報じている。こちらの契約にもメジャートーナメントで優勝した際のボーナスが付帯されており、すべて達成できれば総額1500万ポンド(約20億円)で、宿敵グアルディオラとほぼ同額。今季はチャンピオンズリーグの出場権を持たないが、来季から2シーズンの間に自身3度目、クラブ史上4度目となる欧州制覇を果たせば、その額に近づける。

 プロ選手の経歴なしにその強烈なパーソナリティーと勝つための戦術で欧州屈指の指揮官にまで上り詰めたモウリーニョだが、ここ5年間に獲得した主要タイトルは2つのリーグタイトルだけ。受動的なスタイルと短期的にしか効果を発揮できないと言われるチームマネジメントに、懐疑的な目線を向ける人は少なくないし、実際に先のマンチェスター・ダービーではホームで敗れている。それでもなおこれほどの高額を稼げるのは、スーパー代理人ジョルジ・メンデスの存在あってのことだろう。
1位のグアルディオラ(右)と2位のモウリーニョ1位のグアルディオラ(右)と2位のモウリーニョ3位:カルロ・アンチェロッティ/バイエルン・ミュンヘン

 ルックスでは上記2人に見劣りするかもしれないが、経歴ではまったく引けを取らない57歳のイタリア人新監督が3位に。独『Bild』紙によると、基本給は1200万ユーロ(約1000万ポンド/約13億円)で、インセンティブを含めた総額は1500万ユーロ(約1270万ポンド/約16億5000万円)。

 現役時代には黄金期のミランの一員として、チャンピオンズカップ(CLの前身)で最後の連覇を果たし、指導者としてはミランで2度、レアル・マドリードで1度、欧州を制覇。ボブ・ペイズリーと並ぶ同大会の最多優勝監督は、ドイツ王者でも磐石のスタートを切っており、今季のチャンピオンズリーグで単独最多優勝監督になることを目標としているはずだ。

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