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サッカー人生を変えるユーロ2016。宮本恒靖の注目は「この5人」 (3ページ目)

  • 佐藤俊●構成 text by Sato Shun

 DFは、オーストリアのアレクサンドル・ドラゴビッチが注目です。17歳の時にオーストリアリーグのラピド・ウィーンでプレーし、その頃から将来を嘱望されていました。その後、バーゼル、ディナモ・キエフに移籍し、存在感を増していきました。185センチで空中戦に強く、競り合いにも負けないし、足元の技術も高い。オーストリアが躍進すれば、ビッグクラブからのオファーを勝ち取れる存在だと思います。

 注目の指揮官ですが、やはりドイツのヨアヒム・レーヴ監督ですね。就任が2006年ですから10年もの長期政権になっています。長くなるとフレッシュさがなくなり、マンネリ感が出てきますが、レーヴはそのデメリットを越えてきました。

 最強になったスペインを追い越すために、パスサッカーだけではなく、速く前に攻めるサッカーを実現しようと選手の組合せを考えるなど、新しいスタイルを構築。ブラジルW杯で勝つためにケルン体育大学と連携してさまざまなトレーニング方法を模索したり、漢方を取り入れたり、新しい試みをやってきました。

 その結果、ブラジルW杯で見事優勝。チームビルディングが非常にうまく、W杯優勝後の2年間も順調にチームを成長させてきました。

 2018年のロシアW杯までドイツを指揮すると思いますが、今回のユーロはレーヴ監督にとって、ひとつの集大成になると思います。それだけにどういうマネジメントを見せてくれるのか、非常に楽しみです。

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