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細貝萌、トルコでの熱いサッカーを語る。「銃はやばいと思いました」 (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by AFLO

 ただでさえ熱い試合で、猛烈な熱さを見せたのが細貝だったというわけだ。ドイツでは4年半で退場経験がなかったが、トルコに来てからはこの試合で2度目の退場だという。「お前は練習ではフニャフニャなのに、試合になると熱くなるからな」と、チームスタッフから驚かれると明かす。

 細貝はヘルタ・ベルリン時代の2014~15シーズン後半、ヨス・ルフカイからパル・ダルダイに監督が代わり、出場機会を失った。練習での様子がおとなしく見えたことにダルダイ監督は不満だったようだと、細貝は認識している。その当時と自分自身は変わっていなくても、評価のされかたは真逆だ。ここではその熱さを含めて歓迎されている。

 そもそもヘルタを出る直接の原因となったのは、ダルダイが監督就任した15年2月以降、出場機会を得られなくなったからだった。細貝は「実力不足」と言うが、新監督からは失礼と表現しても過言ではないような扱いを受けた。

「紅白戦なんかだと『外で走ってて』みたいな感じでした。僕を外すと人数足りなくなるから、ユースの若い子とかを連れてくるんですよ。トップと契約してない子。だから最後はもう無理だなと思ったし、これは移籍しなきゃいけないという感じでした。監督はメディアとかには『細貝はナンバー1のボランチだ』と言ってるんですよ。でも、監督が代わってから一度もスタメンで出てないですからね。

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