トルコでリセットした細貝萌。「また違う文化の国でサッカーをしたい」
細貝萌インタビュー(後編)
クアレスマ(ベシクタシュ)とマッチアップする細貝萌(ブルサスポル) トルコのブルサスポルでプレーする細貝萌。2014~15シーズン終盤は、ヘルタ・ベルリンで出場機会が激減し苦しんでいたが、その1年前にもブラジルW杯の日本代表メンバーからの落選という辛酸をなめている。代表では出場時間こそ短かったが、常連組として当確と思われていた。
「自分の気持ちは『行けなかったか』という程度ですけど、周囲の人ですよね。奥さんだったり仲のいい友達だったりが、すごく気にかけてくれた。のちのち、『あの時は連絡もできなかった』と言ってくれたり」
ちょうどシーズン最終戦のドルトムント戦を観戦に来ていた両親がベルリンの自宅に滞在中、落選を知った。
「朝、起きたら、リビングにいた親が『残念だったね』って。落ち込んでいる顔を見て、『うわあ、申し訳ないな』と思いました。目の前でそれを見ちゃったのが、一番つらかったですね」
気持ちを切り替えてオフを満喫しようと帰国。夫婦で伊勢神宮への観光旅行中に、日本サッカー協会からの電話が鳴った。繰上げ招集の可能性があるという連絡だった。GK以外のどのポジションでも、ケガ人が出た場合は細貝が呼ばれるという説明を受けた。
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