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本田圭佑の問題はミランの問題。チーム全員「やる気」が足りない

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari   利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

オフィシャル誌編集長のミラン便り2015~2016(33)

ボローニャ戦に先発、後半39分までプレーした本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS)ボローニャ戦に先発、後半39分までプレーした本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS) 今シーズンも残すところあと90分となった。だがミランのシーズン最低限の目標であるヨーロッパリーグ出場権奪取は、非常に難しい状況にある。

 第37節の試合が終わったあとも、サッスオーロはミランを1ポイントリードしたままだ。ミランはボローニャに勝利したが、サッスオーロもフロジノーネに勝利した。ちなみにそのフロジノーネに、ミランは7日前にサン・シーロで敗れている。それもフロジノーネのセリエB降格の決定試合で......。ミラニスタがこれまでにない非難をミランに浴びせたのはまだ記憶に新しい。

 ボローニャ戦で本田圭佑は4試合連続でスタメンに入った。ポジションはいつもと同じ2トップの後ろ、トレクアルティスタの位置。マリオ・バロテッリがいるときは多少自由に動いていた本田だが、この日はバロテッリがベンチに残ったため、これまで以上にセンター寄りでプレーすることが多かった。しかし本田が今シーズンのほとんどを過ごした右サイドでは、彼の不在が大きく感じられる。

 本田はこの日も、自分を犠牲にして守備に貢献したが、前線にボールを供給することは少なかった。試合終盤、交代する少し前に、ルイス・アドリアーノにいいアシストのパスを1本送っただけだ。

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