本田圭佑の問題はミランの問題。チーム全員「やる気」が足りない (2ページ目)
しかし本田の問題は、ミランの11人全ての問題だ。前半14分にボローニャのアマドゥ・ディアワラが退場となり、ミランは試合の大部分を1人多い人数でプレーしたのだが、選手たちはその数的優位を有効に利用することができなかった。
攻撃は常に鈍く単調で、ミランのFWがボローニャのDFを困らせることもなく、FW以外の選手もそれを助けようとはしなかった。フロジノーネ戦の結果は引き分けだったが、それでも2度リードされたあとに激しい反撃が見られた。しかしボローニャ戦ではそんな気概さえも見られなかった。
コッパ・イタリア決勝のユベントス戦は5月21日に行なわれる。もしリーグ戦で6位になることができなければ、ここでの勝利がヨーロッパでプレーする最後のチャンスとなる。しかしボローニャ戦の様子を見る限り、ミラニスタにしても選手たち本人にしても、その日まで枕を高くして眠れないだろう。ボローニャ戦でゴールを決めたカルロス・バッカも試合後こう述べていた。
「今晩のようなミランでは、ユベントスにはとうてい太刀打ちできない。チーム全員が持てる実力を120%フル稼働させることが必要だ」
目標奪取をかけた今季最後の重要な2試合で、ミランはローマとユベントスという強敵に立ち向かわなければならない。そのためには皆がもっとやる気を出さなければと、仲間にハッパをかけた形だ。
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