バイエルン3連覇をかすませたクロップ監督の退任 (3ページ目)
しかし、リーグ優勝決定直後に行なわれたドイツ杯準決勝では、PK戦の末にドルトムントに敗れて三冠の夢が潰(つい)える。さらにグアルディオラ監督の古巣バルセロナとの対決となったチャンピオンズリーグ準決勝にも敗れ、2年連続ベスト4で敗退。シーズンを通してケガ人が多く、そのたびにメンバーを入れ替えざるを得ず、チームを成熟させることができなかった影響は大きかった。
【第1位】ドルトムント不調でクロップ監督退任
バイエルンの3連覇を阻止する最大の対抗馬と見られていたドルトムントは、思わぬ不調に苦しめられることになった。チャンピオンズリーグではグループリーグを1位で突破する好調ぶりを見せながら、国内リーグでは第4節から7試合勝利に見放されるなど大不振に陥り、まさかの最下位で冬の中断期間を迎えることになった。
後半戦は調子を取り戻して、最後は何とかヨーロッパリーグ出場圏内(7位)に滑り込んだが、ユルゲン・クロップ監督はクラブの将来を考え、7年間率いてきたドルトムントを去ることを決断。結果的に監督の退任発表で士気が高まり、チームは終盤戦で調子を上げることになった。なお後任は、クロップ自らが推薦した元マインツ監督のトゥヘル氏に決定している。
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