ドイツ杯決勝で完敗。現実を突きつけられた香川真司
ドイツ杯決勝、ドルトムント対ボルフスブルクの一戦は、3対1でボルフスブルクが優勝を飾った。
ドルトムントにとって、現実は甘くはなかった。今季初のタイトルを獲得して、ドルトムントの象徴だった監督ユルゲン・クロップの退団と、ベテラン、セバスチャン・ケールの引退を美しく彩る。そんな青写真は現実のものとならなかった。今季リーグ戦では1分1敗のボルフスブルクに歯が立たず完敗。この1年間の戦いぶりがそのまま内容、結果に表れた。
ドイツ杯決勝ボルフスブルク戦に先発フル出場した香川真司 ドイツ杯決勝はベルリンのオリンピアシュタディオンでの開催と決まっている。どちらのホームでもない土地だが、スタンドのみならず、街中も黄色く染まっていた。ドルトムントの人気がボルフスブルクをはるかに上回っているのは一見して明らかだった。だが勝利を疑わない彼らの声援は、時間とともにしぼんでいった。
先制したのはドルトムントだった。前半5分、ドリブルで持ち上がりペナルティエリアに入ろうとした右SBのドゥルムから、香川真司にマイナスのパスが送られる。スペース的にもタイミング的にも余裕のあった香川は、左足のダイレクトで冷静にゴール前を見据えたクロスを入れる。そのボールに走り込んだFWオーバメヤンが右足で合わせ、ネットを揺らした。
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