仏リーグ独走のPSG。フランス語に定着した「ズラタンする」

  • サイモン・クーパー●文 text by Simon Kuper
  • 森田浩之●訳 translation by Morita Hiroyuki

ズラタン人形:ズラタンはね、ジェレミー・メネスをタックルするんだよ。

司会の人形:でも、メネスは味方だろ!

ズラタン人形:うん、でもズラタンはメネスには信用がないね。ズラタンはメネスからボールを奪うんだ。それからトゥールーズの選手3人をズラタンしちゃうね。30メートルのところからズラタンを打つよ。キーパーはズラタンされて、1-0でズラタンがリード!

「ズラタンする」は、おおまかに言って「ぶっつぶす」くらいの意味なのだが、フランス語にすっかり定着した。最近ズラタンは、彼のことを信奉しているマルセイユのFWアンドレ・ピエール・ジニャックまでも「ズラタンした」。PSGがパルク・デ・プランスでマルセイユを破ったとき、ジニャックは何もできなかった。イブラヒモビッチは試合後に言った。「僕らは5人のDFで戦った。うちの4人とジニャックだ」

 イブラヒモビッチには、これくらいのことを言うゆとりがある。今シーズンの彼は、43試合に出場して40ゴールをあげている(リーグ戦の成績は第34節終了時まで)。「彼のキャリアで最高のシーズンだと思う」と、アル・ケライフィは言う。これは大変なことだ。イブラヒモビッチは、まだ32歳なのだから。

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