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CL展望。マンU香川真司、CSKA本田圭佑は混戦グループに (3ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by GettyImages

 今シーズン終了後には、ブラジルW杯が控えている。13~14シーズンのCLは、そうした意味でも注目すべきイベントになる。CLがW杯の行方に大きな影響を与えることは間違いない。

  CSKA(本田)、シャルケ(内田)、マンU(香川)、アーセナル(宮市)。日本人が所属する4クラブの中で、最も下馬評が高いのはマンUだが、欧州内のその評価は、決して高くない。昨季は国内リーグを制したものの、CLは決勝トーナメント1回戦で、レアル・マドリードにあっさり敗れてしまった。格の違いを見せつけられるような完敗だった。

 しかもクラブはこれといった戦力補強をしなかった。今回のグループリーグ(シャフタール、レバークーゼン、レアル・ソシエダ)でも、苦戦しそうなムードを感じる。現状維持。にもかかわらず、香川はそこで昨季より出番を減らしている。トップ下という、限られた場所でしか力を発揮できないユーティリティ性の低さが、特に昨今目立つようになっている。少なくともいま、香川には“旬”を感じない。

 次にランクされるのはアーセナルになるが、宮市の立場は香川以上に低い。出場機会も多くなさそうだが、きっかけはどこに転がっているか分からない。4年前の本田のような、まさかの大化けが最も期待できる選手であることに違いはない。密かに注目すべき選手だといえる。

  スペイン、イングランド、ドイツ。欧州サッカー界はいまこの三つ巴の状態にある。4番手イタリアとの差は大きく開いているが、3強の中で、元気が失われているのはイングランドだ。チェルシー、マンU、アーセナル、マンC。この4チームがバイエルン、バルセロナ、レアル・マドリードを倒す姿は、簡単には想像できない。ブックメーカーのオッズを見ると、むしろその後ろに控えるアトレティコ、ドルトムント、パリSGらの接近を許している感じだ。チェルシー以外の3チームは、すべて脱落の可能性を秘めている。

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