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【ドイツ】シャルケ快勝。内田篤人「自分たちの戦いができた理由」 (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Getty Images

 0-0で折り返したハーフタイムには、指揮官は檄を飛ばしたという。

「もうものすごく怒られたからね。『もっと走れるんじゃない?』『頑張れるんじゃない?』と」(内田)

 その檄が効いたのか、後半に入るとシャルケはさらに攻勢を強めた。最前線のフンテラールから連動して相手を追い込み、奪い、そしてファルファン、ホルトビーのスピードを生かして一気に畳み掛ける。一連の流れに迷いはなかった。
 
 先制点は76分。内田が「恥ずかしいからいいよ」と苦笑いする、そのクロスが失敗したところから生まれた。ボールが相手ディフェンダーにあたってこぼれると、ノイシュテッダー、アフェライが頭でつなぎ、最後はフンテラールが右足を振り抜いた。

 さらに86分に追加点が生まれる。カウンターから右サイドをファルファンがドリブルで駆け上がると、クロスはファーサイドにフリーで上がったアフェライに通り、右足で難なく押し込んだ。
 
2年前、バレンシアやインテルを下した時ともまた違う。確実に自分たちのサッカーを展開したシャルケの勝利は、これまでにない力強さを感じさせるものだった。

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