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【ドイツ】シャルケ快勝。内田篤人「自分たちの戦いができた理由」 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Getty Images

 自分たちの戦いを演じることができた理由は明確だ。
 
「場数を踏んでますし、メンバーが大きくは変わってないから」

 これは同じ日、ホームでレアル・マドリードを2-1で破ったドルトムントにも言える。クロップ監督のもとで初めてチャンピオンズリーグに参戦した昨季は、アーセナル、オリンピアコス、マルセイユと同組に入り、突破を期待されながら敗退した。特にチャンピオンズリーグに慣れているオリンピアコスのようなチームに大苦戦し、ホームの8万の大歓声も空回りした。今季は香川真司が抜け、負傷者が続出する中で、マンチェスター・シティにアウェーで引き分け、レアルに勝ったのは、昨季の経験をした選手の大半が残っているからだ。

 アーセナル戦、内田が考えたのは「ポドルスキーをいかに止めるか」だった。「彼に仕事をさせたくないなというのが第一でした」と語る内田は、前線と入れ替わりながらゴールに迫ろうとする相手を、絶妙の距離感で把握し封じ込めた。「ポドルスキーにシュート打たれた?」と自ら報道陣に切り出したのは、封じたという手応えからだろう。 

 試合は時間と共にペースはシャルケが握る。

「回されてはいたけれど、すごく危ないシーンというのがなかったと思うんです。逆におれはフリーでサイドを上がれていたし、ある程度、崩せるなと思った。ゴールにはつながらなかったけど。ああいうのがあるチームは、どこかに隙があるんだろうなと思う」

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