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【Jリーグ】「日本が大好きになって」サンフレッチェ史上最長9年 ミキッチのドリブルに敵も味方も魅せられた (2ページ目)

  • 戸塚 啓●取材・文 text by Kei Totsuka

【家族みんな日本食が好き】

「ドリブルは僕のストロングポイントです。プロフェッショナルとして生きていくためには、自分なりの武器がないといけない。

 そのうえで、チームのスタイルにフィットしていくことが大事です。広島では森保一監督をはじめとして、何人かの監督のもとでプレーしましたが、それぞれの監督の要求に応えるための努力は怠りませんでした」

 日々のトレーニングから、全力で取り組んだ。プロとしての真摯な姿勢が、一切の妥協を排除していった。

「シンプルに目の前の選手に負けたくない、という気持ちが強いんです。練習から1対1で負けたくない、ミニゲームでも勝ちたい。

 それに、ひとつのリーグに長く在籍していると、こちらのプレースタイルを相手に分析されます。それを上回るには、自分のプレーを磨いていかないといけないですから」

 ドリブル突破を阻まれても、ボールを失っても、強気な姿勢を崩さない。状況に応じて味方選手を使いながら、貪欲にチャンスクリエイトをしていった。

「Jリーグでプレーする自分は、外国人選手です。クラブは限られた外国人枠を自分に使っているのだから、ピッチでその価値を証明しなければならない。自分はアタッカーですから、ゴールに結びつくような仕掛けをする、クロスを供給することが仕事です。

 ミスを恐れてセーフティなプレーをしたら、ピッチに立つ資格はありません。それに、サポーターはゴールを待っているわけですから」

 オフ・ザ・ピッチでも意欲的だった。オフには家族で外出をして、日本食を好んだ。日本に溶け込んでいくその姿勢がまた、サポーターの共感を呼んだ。

「僕と家族が日本食を食べていると、その場にいる人たちはすごく驚いて、そのあととてもうれしそうにする、ということがありました。その反応が面白かったですね。僕たちは無理をしているわけでなくて、美味しいから食べているだけなんだけどね」

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