【Jリーグ】リトバルスキーの言葉は愛ゆえに耳が痛かった「アマチュアがいる。プロになれない選手は去れ」 (3ページ目)
【チャレンジとミスはコインの表と裏】
ここでまた、話のテーマは「自信を持つことの重要性」へ向かっていく。リティの言葉は熱を帯びていた。
「自信を持つと、チャンスは増えるものです。なぜって、チャレンジのないプレーをしているだけでは、サッカーの局面は何も変わりませんから。
チャンスが増えれば、幸運に恵まれることもある。自信を持ってプレーすることと、ミスをするリスクは、コインの表と裏のような関係です。どちらにもなりうるのなら、チャレンジをしたほうがいいでしょう、というのが僕の考えなのです」
来日して数カ月後の1993年夏に、リティは「Jリーグはやがてワールドカップでも十分通用するレベルに達して、日本代表は世界で戦えるようになると思う」と話した。その後も彼は、日本代表の成長を確信し、また、楽しみにしていた。
2002年の日韓ワールドカップの前には、日本代表の試合があったポーランドで1時間以上も話した。彼の話す英語と日本語には、いつだってサッカーへの情熱と日本へのリスペクトが込められていた。少しばかり耳に痛い発言も、日本サッカーの可能性を信じるからこそのものだった。
「私がJリーグでプレーしていた当時、多くの日本人選手はミスを恐れているように見えました。けれど、Jリーグで外国人選手とともにプレーし、対戦していくことで、自分にもできるという自信、チャレンジする勇気が身についていったのだと思う。ヨーロッパでプレーする選手が増えたことも、日本サッカーの進化のスピードを上げている」
リティやジーコらが礎(いしずえ)を築いたJリーグは、2026年に34年目のシーズンを迎えた。日本代表は8大会連続となるワールドカップに挑む。日本サッカーの現在地とここから先の課題を、久しぶりにリティに聞いてみたいものである。
著者プロフィール
戸塚 啓 (とつか・けい)
スポーツライター。 1968年生まれ、神奈川県出身。法政大学法学部卒。サッカー専
門誌記者を経てフリーに。サッカーワールドカップは1998年より 7大会連続取材。サッカーJ2大宮アルディージャオフィシャルライター、ラグビーリーグ ワン東芝ブレイブルーパス東京契約ライター。近著に『JFAの挑戦-コロナと戦う日本 サッカー』(小学館)
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