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川島永嗣41歳、体の衰えはなし でも後輩には「動けていなかった時には、遠慮なく言ってね」 (4ページ目)

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke

【GKはいいプレーだけをしていても意味がない】

── ここまでリーグ戦を戦って感じている、チームの課題はどこですか。

「自分たちのリズムで試合を進められる時間を増やしていく必要があると思っています。サッカーは流れがあるので、自分たちが受け身に回る試合や時間帯も当然ありますけど、自分たちが主導権を握って試合を進める時間を増やすことで、失点も減らせるはず。

 また、それができている時は、J1でも遜色なく戦えるレベルに僕らはあるとも思っています。だからこそ、その時間帯を増やすことと、失点を減らすこと。このふたつが直近の課題だと思っています」

── たとえば第4節のガンバ大阪戦。57分の2失点目は、川島選手が相手のシュートをセーブしながらその後の流れを切れず、再び攻められて失点を許しました。

「まさに、そういうところだと思っています。ガンバ戦は4分にも失点したように、サッカーでは試合の立ち上がりや終わり間際といった時間帯、または流れを切らなければならないところで中途半端なプレーをしてしまうと、失点につながってしまうことが往々にしてあります。そこは今後もしっかり向き合っていかなければいけないと思っています」

── 試合を重ねてきたことで、感覚を取り戻してきた、または研ぎ澄まされてきたところはありますか?

「ビルドアップや周りとの関わり合い、あとは試合のなかでの対応については、試合を重ねるたびによくなってきている感覚はあります。ただ、GKはチームの結果につなげなければ、いいプレーをしたとしても意味がない。

 だから、ガンバ戦を例に挙げれば、1失点したあと、2失点目を喫しないように自分がどう対応し、どう防げたかというところに目を向けています。2失点目を許さなければ、チームは勝ち点1を取れたかもしれない。そういう決定的な仕事をするために、自分は試合に出ていると思っているので、これからもそこを突き詰めていきたいです」

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