川崎フロンターレの補強を査定 常勝時代からかけ離れた苦しむ姿...突破口は? (3ページ目)
【次節からの3連戦が先行きを大きく左右する】
それでもポジティブな要素がないわけではない。前述の三浦に加え、この日1トップを務めた山田新の動きも光った。機動力と積極性を備えたアカデミー出身のストライカーは、闘争心剥き出しのプレーでゴールに迫り、家長昭博を囮(おとり)に使いながら惜しいシュートも放った。その大胆不敵な振る舞いが、苦しむ川崎の突破口となるかもしれない。
もちろん、リーグ戦はまだ3試合が終わったばかり。新戦力のフィットに時間がかかるのも想定内ではあるだろう。とはいえ、スタートダッシュの失敗を取り返すことは決して簡単ではないのも事実。それは、昨季の川崎が身をもって感じたことでもあるはずだ。
次節から川崎は鹿島アントラーズ(3/17_A)、FC東京(3/30_H)、横浜F・マリノス(4/3_A)と、難敵との戦いが続く。待ち受けるこの試練を、いかに乗り越えていくのか。この3連戦が今季の川崎の先行きを大きく左右するかもしれない。
著者プロフィール
原山裕平 (はらやま・ゆうへい)
スポーツライター。1976年生まれ、静岡県出身。2002年から『週刊サッカーダイジェスト』編集部に所属し、セレッソ大阪、浦和レッズ、サンフレッチェ広島、日本代表などを担当。2015年よりフリーランスに転身。
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