大黒将志が選ぶJリーグ歴代すごかったFWトップ10「サッカーセンスが抜群」「誰にも止められなかった」ストライカーとは

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko
  • photo by AFLO

【サッカーセンスが抜群】

6位 大久保嘉人(元セレッソ大阪、ヴィッセル神戸、川崎フロンターレほか)

 嘉人はコントロールもうまいし、シュートもうまい。サッカーセンスが抜群なんですよ。一緒にサッカーをやったことがある人はわかると思うんですけど、味方がやってほしいプレーを確実にできるし、周りを使うプレーもできる。相手を見て判断を柔軟に変えることもできて、本当にサッカーIQが高い選手ですね。

 川崎フロンターレに行って、優れたパサーがたくさんいたので嘉人が使われる側になり、才能をめちゃくちゃ発揮できたと思うんです。それまではどちらかというと味方の選手を使う側だったんで。

 嘉人は能力が高いから、川崎以前のクラブではいろんなことをやっていたんです。個人的にそれがもったいないと思っていました。でも川崎では前にポジションを取って、ほかのことに力を使わずに点を取るプレーに集中できたのがゴール量産につながっていたと思いますね。だから3年連続得点王を取っても、全然不思議ではなかったです。

5位 興梠慎三(浦和レッズ)

 興梠はすごく好きな選手ですね。昔、日本代表のベストイレブンを選ぶ企画があった時に、嘉人とツートップに選んだこともありました。前線でボールを収めるのがうまいし、パスを呼び込む動き出しとか、DFとの駆け引きとか、そういうところもすごくうまいので本当にいい選手だと思います。

 対戦した時も、動きとか足元のテクニックとかがすごく柔らかいし、彼のところでよく起点を作られました。マリノス時代にマルキーニョス(※Jリーグ7クラブでプレーした外国籍選手最多得点者)と一緒にプレーしたことがあって、彼も興梠はめちゃくちゃうまいと評価していて、そういう一流の選手にも認められる選手ですよね。まだまだ頑張ってほしいなと、個人的にも応援しています。

4位 久保竜彦(元サンフレッチェ広島、横浜F・マリノス、横浜FCほか)

 身体能力とか、柔らかさとかがアフリカ人みたいで、日本人選手のなかではちょっと飛び抜けた存在でしたね。だから僕もちょっとこの人のプレーはマネできないなと思っていました。

 もちろん、テクニックのレベルもめちゃくちゃ高い。身体能力がいくら高くても技術が伴っていないと役に立たないですからね。無理な体勢からのゴールを決めることが多かったですけど、身体能力とテクニックがあったからこそできたのだと思います。

 プレーもさることながら、キャラクターも本当に面白い人なんですよ。マリノス時代に聞いた話ですが、久保さんが家からマリノスタウンまで車まで来る時に、サイドブレーキを引いたまま走っていて、高速道路で煙が出ているのに気がついて止まったとか。プレーぶりもキャラクターもワールドクラスでした。

 最近はチャリティーマッチで一緒にやらせてもらうことがあるんですけど、久保さんとツートップを組ませてもらった時に、あんまり動かずにしんどうそうだったので僕が代わりに動いたり、守備をしてあげたり。そうするくらい尊敬しています(笑)。

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