大黒将志が選ぶJリーグ歴代すごかったFWトップ10「サッカーセンスが抜群」「誰にも止められなかった」ストライカーとは

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko
  • photo by AFLO

【偉大なストライカー】

8位 中山雅史(元ジュビロ磐田、コンサドーレ札幌、アスルクラロ沼津)

 ゴンさんが8位というのもちょっと申し訳ないんですけど、すごく尊敬しているストライカーです。みんなはゴンさんを魂の塊みたいに言うんですけど、僕はゴンさんの動き出しとか、シュート技術がすごく好きでした。

 僕がプロ1年目の頃はジュビロ磐田の黄金期で、初めて対戦した時は「絶対こんなの勝たれへんやん!」「強すぎる!」「なにこの罰ゲームみたいな試合!」とか思ってやっていました(笑)。

 そんななかでゴンさんは、もともと得点感覚はあったと思うんですけど、年々進化されていったんですよ。それでさらに覚醒したというか、1998年に4試合連続ハットトリックを記録して、シーズン36得点は本当にすごい記録だと思います。

 サッカーにあまり詳しくない人は、ストライカーが決めたゴールを「たまたまいいところにいて」とか「ボールがこぼれてきて」とか、そう思うかもしれないけど、そうじゃない。

 ちゃんと逆算してその場にいるわけです。そのすごさがもっとわかってもらえるようになると、ゴンさんの偉大さがよりわかってもらえるようになると思います。

7位 アラウージョ(元ガンバ大阪、清水エスパルスほか)

 アラウージョは2005年に1年間だけ一緒にプレーしましたけど、シュートがうまくていい選手でしたね。加入間もないキャンプの時とか、シーズンの最初の頃はなんか遠慮していたんですよ。

 だから「パスばっかりしないで、もっとシュート打っていいよ! 俺もまずシュートを狙って、シュートできない時にパスするようにしてるからお前もそうしろ」と言ったんです。そうしたらシュートばっかり打つようになって、全然パスしないようになったんですよ(笑)。でもバンバン点を取るようにもなって、33得点で得点王にもなりましたし、チームも優勝できましたからね。

 一度、彼が無人のゴールに流し込んで、僕も走り込んでいてそのボールに触れたんですけど、彼のゴールを守ろうと思って触らなかったんですよ。二人の関係が悪いとそこで触っちゃうと思うんですけど、いい関係だったので瞬間的に彼のゴールにしようと思えました。

 そうやって彼とは本当にいい関係で、彼がフリーだったら僕はパスをしたし、僕がフリーの時はパスをくれる関係でした。FWとしてお互いをわかり合えていたというか、すごくやりやすかったですね。

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