横浜F・マリノスを王者たらしめる3つの理由。開幕2連勝で強さの秘密が見えた (3ページ目)
その意識が今や通底されている。
「要の選手たちがいなくなったことはダメージがあるでしょう。ただ、F・マリノスでは毎年、誰かしら主力がいなくなっています。たとえば、去年もチアゴ(・マルチンス)がいなくなって、『大丈夫か?』って言われましたけど、自分たちは優勝という結果を残すことができました」
水沼は開幕前のインタビューでそう話していたが、確実に調子を上げている。完璧な仕上がりではないが、苦しみながらも勝つことによって強さの厚みを増しつつある。
3月3日、ニッパツ。第3節は、優勝候補の一角であるサンフレッチェ広島の挑戦を受けて立つ。
著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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