FC東京が繰り返しチャンスを作った攻撃の形。今季のポジショナルプレーは視界良好

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~

Question 
小泉慶にボールを預けたあと、FC東京はどのようにして崩したか?

 Jリーグ第1節、FC東京対浦和レッズが行なわれ、ホームのFC東京が2-0で勝利。開幕戦をクリーンシートの快勝で飾った。

 前半、相手の強度の高いプレッシングに苦戦するFC東京は、浦和の守備を思うように崩しきれず。互いに枠内シュート1本で前半を折り返した。後半頭からFC東京は東慶悟に変わって安部柊斗を投入。1アンカーからダブルボランチに変更し、トップ下に安部を置くことで流れが変わる。

 すると、66分に左サイドの崩しからオウンゴールを誘発してFC東京が先制する。さらに74分にスローインの流れから渡邊凌磨が決めて2-0と突き放す。その後もFC東京は浦和に枠内シュートを許さずにゲームをクローズし、2-0の勝利となった。

 今回はFC東京の先制のシーンを取り上げる。

 66分、自陣リスタートの流れからFC東京がボールをつなぎ、アダイウトンが中央でパスを受け、伊藤敦樹が寄せてきたところを小泉慶にボールを渡した。

小泉慶がボールを受けた場面で、FC東京はどのように相手を崩したか小泉慶がボールを受けた場面で、FC東京はどのように相手を崩したかこの記事に関連する写真を見る 前に安部、ライン際にバングーナガンデ佳史扶がいる次の場面で、FC東京はどのようにして崩していったか、というのがQuestionである。

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