FC東京が繰り返しチャンスを作った攻撃の形。今季のポジショナルプレーは視界良好
Question
小泉慶にボールを預けたあと、FC東京はどのようにして崩したか?
Jリーグ第1節、FC東京対浦和レッズが行なわれ、ホームのFC東京が2-0で勝利。開幕戦をクリーンシートの快勝で飾った。
前半、相手の強度の高いプレッシングに苦戦するFC東京は、浦和の守備を思うように崩しきれず。互いに枠内シュート1本で前半を折り返した。後半頭からFC東京は東慶悟に変わって安部柊斗を投入。1アンカーからダブルボランチに変更し、トップ下に安部を置くことで流れが変わる。
すると、66分に左サイドの崩しからオウンゴールを誘発してFC東京が先制する。さらに74分にスローインの流れから渡邊凌磨が決めて2-0と突き放す。その後もFC東京は浦和に枠内シュートを許さずにゲームをクローズし、2-0の勝利となった。
今回はFC東京の先制のシーンを取り上げる。
66分、自陣リスタートの流れからFC東京がボールをつなぎ、アダイウトンが中央でパスを受け、伊藤敦樹が寄せてきたところを小泉慶にボールを渡した。
小泉慶がボールを受けた場面で、FC東京はどのように相手を崩したかこの記事に関連する写真を見る 前に安部、ライン際にバングーナガンデ佳史扶がいる次の場面で、FC東京はどのようにして崩していったか、というのがQuestionである。
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著者プロフィール
篠 幸彦 (しの・ゆきひこ)
1984年、東京都生まれ。編集プロダクションを経て、実用系出版社に勤務。技術論や対談集、サッカービジネスといった多彩なスポーツ系の書籍編集を担当。2011年よりフリーランスとなり、サッカー専門誌、WEB媒体への寄稿や多数の単行本の構成を担当。著書には『長友佑都の折れないこころ』(ぱる出版)、『100問の"実戦ドリル"でサッカーiQが高まる』『高校サッカーは頭脳が9割』『弱小校のチカラを引き出す』(東邦出版)がある。